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第25回士道館杯争奪 ストロングオープントーナメント
「全日本空手道選手権大会」結果詳細<速報>
主催 士道館
日時 2005年10月30日(日)
10:00AM 予選開始
13:00PM 開会式
16:30PM 閉会式
場所 DIFFER有明
放映 第25回士道館杯争奪 ストロングオープントーナメント 「全日本空手道選手権大会」
SKY PerfrcTV! 302ch「Gaora」にて放映。
11月18日(金)24:30〜深夜02:30 / 11月22日(火)11:00〜13:00 / 11月24日(木)深夜03:00〜翌朝05:00
 
 
<中量級>
準優勝 佐藤 真之(国際F.S.A拳真館 総本部)
 
<大会詳細>
国際F.S.A拳真館からただ一人が出場した、第25回士道館杯争奪ストロングオープントーナメント「全日本空手道選手権大会」。中量級16名の1人としてエントリーしたのは、国際F.S.A拳真館立川支部長、佐藤真之選手(21)。中量級では最年少での出場となった。うち士道館勢は13名。最強の猛者たちが立ちはだかる。
中量級のトーナメントはA・B二つのブロックにわかれ、それぞれ勝ち残った者が決勝戦へと進む形だ。Aブロック優勝候補は、元MA日本ライト級チャンピオン、さらに今年1月31日ディファ有明で行われたUKF世界スーパーライト級チャンピオンとなった、士道館総本部の武藤孝行選手(ムトウタカユキ・31)、Bブロック優勝候補は正道会館 第5回ウエイト制オープントーナメント軽量級でみごと優勝した士道館横山道場の横山剛選手(ヨコヤマゴウ・22)。Aブロックの佐藤選手はなんと予選1回戦で武藤選手とのガチンコ勝負となった。
今回の士道館ルールは、顔面殴打・金的は反則だが、3秒間のつかみあり、5秒間の寝技あり、さらには、リング上での試合といった佐藤選手にとっても新たなシチュエーションでの戦いとなった。

一回戦目、佐藤選手はフットワーク軽く始まった。対戦相手、武藤選手の首相撲に果敢に抵抗しつつ、強い突き、上段蹴りを佐藤選手が繰り出していく。そこへ、武藤選手の右突きが佐藤選手の左頬を強打、武藤選手に反則の減点があたえられたが、佐藤選手のダメージはあまりにも大きすぎた。そのため、試合を中断し2試合後の再開となった。
そして、改めて途中から試合続行し、ダメージを感じさせない佐藤選手は攻撃を仕掛けていったが、武藤選手は優勝への執着による焦りからか、再び強い上からの顔面突きを繰り出してしまう。佐藤選手はさすがに膝が落ちる。この時点で武藤選手の反則負けが決定。佐藤選手が勝者となったのだが、ダメージは想像以上に大きく、次の試合に出場できるかどうか、後ほど経過を見て判断することとなってしまう。

しばらく横になるも眩暈をともなう状態であったが、開会式前に、持ち前の負けん気でなんとか持ち直した。

んな中第2回戦目を迎える。対戦相手は、予選で勝ち抜いてきた士道館関西本部道場の松田泰範選手(マツダヤスノリ・31)。佐藤選手は空手本来の綺麗な技を繰り出すも、1回戦目のダメージにより、本調子が出ない。2分間の本戦後、それでも両者互角で2分間の延長へともつれ込んだ。だが佐藤選手は、そのダメージを精神的に克服しながらの、諦めない攻撃に会場もどよめきたった。
延長戦も勝負は引き分けとなり体重判定となる。約4キロ差という結果により、佐藤選手勝利。

決勝戦。佐藤選手は2回戦目で自信をつけ、さらにセコンド陣の対応策が功をなす時が来た。対戦相手は180cm近く、大きな士道館総本部のシャウイット・アメット選手(28)。佐藤選手は容赦ない攻撃をしていく中で、相手が踏み込んだ一瞬のスキに、スピードのある左中段突きで相手のレバーを打ち抜き、技ありを取った。アメット選手の首相撲に対しても左突きの連発により、さらに相手へ大きなダメージを与えていった。結果は佐藤選手の判定勝利となった。
1回戦での2度にわたる顔面突きの反則により、試合継続まで危ぶまれた佐藤選手が、優勝決定戦へと進む事となったのだ。

えた決勝戦。Bブロックを順当に勝ち上がってきた士道館横山道場の横山剛選手。さすが横山選手はほとんどダメージなく勝ち上がって来ており、胴廻し回転蹴りが鋭く佐藤選手を狙う。横山選手による佐藤選手への首相撲が3秒間終わったが、主審の「やめ」の後、その流れで横山選手の膝蹴りは止まらず、佐藤選手の顔面に鋭く食い込んでしまう。そのため、佐藤選手は右眉の上を深く切ってしまい、出血多量により、再び試合中断という災難に見舞われてしまう。インターバルを取るため、重量級の試合の後、続行ということとなり、佐藤選手は止血に専念する。
そして、試合再開。出血が止まらず、頭をテーピングで巻いてガーゼを抑えるという状況の中、佐藤選手は廻し蹴りを繰り出すなど、横山選手に対して果敢に挑んでいく。しかし、横山選手の得意技の胴廻し回転蹴りが佐藤選手の首を捉える。3分間の本戦後の2分間の延長の末、惜しくも横山選手の優勝が決定し、佐藤選手は準優勝となった。しかし、観客席からは佐藤選手にも大きな拍手が沸きあがったのだった。
佐藤選手は他流派として初参戦で決勝戦進出という快挙を成し遂げたのだ。

試合後も、佐藤選手に士道館の先生や選手の方々から様々なエールの言葉をいただき、佐藤選手にとっても、国際F.S.A拳真館にとっても大変意義のある結果を残す大会となった。

佐藤真之選手、準優勝本当におめでとうございました。

1回戦、現役キックボクシング王者の武藤選手に挑む佐藤選手
(上)
開会式
開会式でリングに並ぶ佐藤選手
(前列右から2番目)
2回戦、士道館関西本部の松田選手(右)と戦う佐藤選手の見事な上段蹴り
(左)
延長の後、体重判定で勝利をつかむ佐藤選手
(左)
準決勝戦、士道館アメット選手(フランス)と戦う佐藤選手
(写真中央)

この後、佐藤選手は中段突きで技ありを奪い、快勝
決勝戦
横山剛選手(右)と対戦の佐藤選手(左)
横山選手との死闘
(左)
表彰される佐藤選手
(中央)
表彰台の上の佐藤選手
(表彰台向かって左)
国際F.S.A拳真館として初出場で決勝戦の快挙を遂げる佐藤選手
(表彰台向かって左)

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