F.S.A.拳真館 倒せる空手の技術と立ち関節技
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世界初公開!注目のF.S.Aルールトーナメント!
『誰でもカンタンに逆手がかけられる』


2002年 格闘Kマガジン1月号インタビューより
指導 羽山威行(はやまたけゆき) 国際F.S.A拳真館館長
協力 内田和久


国際F.S.A拳真館 羽山館長に聞く8+2は15の理論

F.S.Aルール(打撃+関節)の公開も10月の大会で公開し、関係者からは高い評価を得ました。藤原敏男先生にもご観戦いただき、あのルールは実戦的だし、世界にも伸びるだろう、との言葉をいただき、我々も自信を深めました。
イラン選手などは力があるので、関節技を力でかけてくるのですが、それはそれで有効であり、技の幅が広がるので、急激に、皆力をつけてますね。一度ルールがきまると、技術の深化は加速度的に進むものです。

その結果、F.S.Aルールの全容が、ほぼ明らかになってきました。我々は打撃が中心なのでパンチやキックのさばきはできる。そこから関節技に移行する事は容易です。とは言っても、スパーリング的な軽い突きでは逆に取れない。倒し合いの時に、インパクトをきかすような突きには簡単にかかる。

すると、どうなるか?関節技などは、最初から取ろうと思うとなかなか取れない。しかし、打撃が強い人間が、打撃で押していく。相手も押し負けまいと打ち返してくる。ここです。押し込まれた相手が、必死で押しかえそうとする突きには、おもしろいように関節がかかる。すもうでも、まずは正面からあたれ、そして変われ、と言いますが、柔道でも、おさば引け、引かばおせ、といいますが、打撃と関節は、ちょうどこの呼吸と一緒です。

合気道などの人が、なかなか打撃に対し、関節技がかけられないと悩むのは当然です。打撃が強くならないと、打撃に関節はかけられません。逆に、打撃の力が互角な者同士だと関節技を知っている者が圧倒的に有利です。
完全に技がかからなくとも、相手が崩れれば、そこにハイキックなどの強力な技でKOできる局面が増えます。打撃同士など、お互いにガードが固くめったに入らない大技が、少し関節が入って崩れるだけで、きまるのです。
逆に、関節技を知らない人間は、打撃が強くとも、関節をかけられることを怖がって手うちになり、本来の打撃の力を発揮できない。

我々は現在、打撃8の関節2くらいの比率が最も合理的と考えていますが、8+2は10ではなく、その力は15くらいに飛躍的にアップします。

この打撃8に関節2が立ち技総合における黄金比だと考えています。実際の護身が、現実的な闘いの中にも対応できる、今日的な実践ルールだと考えるゆえんです。

拳真館空手は実践を前提にした護身術をモットーにしています。打撃だけで自分の身を守るにはかなりの鍛錬が必要になり、関節技を取り入れるにしても、グランドによる関節技は凶器を持った相手にはむしろ危険です。立ち関節技で固めて打撃で仕留める、というF.S.Aの本来の姿を、是非皆さんにご覧になって頂きたいと思っています。
今までは打撃系の競技者の参加ばかりだったけれども新ルールの「F.S.Aルール」であれば同じ立ち関節技の合気道だとか、いわゆる総合格闘技の人も出てくれるんじゃないかと期待しています。

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