F.S.A.拳真館 倒せる空手の技術と立ち関節技
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「第3回 国際F.S.A拳真館ワールド空手トーナメント」
主催
国際F.S.A拳真館空手道連盟 総本部
日時 2001年10月21日(日)
12:30AM 予選開始
16:45PM 閉会式
場所 国立代々木競技場・第2体育館

軽量級トーナメントはエース・内田が3連覇
空手+立ち関節技のEXマッチも登場!

<軽中量級>
優勝 内田 和久(国際F.S.A拳真館 総本部)
準優勝 アハマド・ドラウド・アバディ(国際F.S.A拳真館 イラン支部)
第3位 ナセル・ゴルバニ・サバニ(国際F.S.A拳真館 イラン支部)
第4位 末村 淳(国際F.S.A拳真館 総本部)
<重量級>
優勝 アリ・レザ・ザンディ(国際F.S.A拳真館 イラン支部)
準優勝 サマン・カデム(国際F.S.A拳真館 イラン支部)
第3位 佐藤 清春(国際F.S.A拳真館 総本部)
第4位 ファルハド・バヤッド(国際F.S.A拳真館 イラン支部)
<その他の賞>
ストファイト賞 佐藤 清春(国際F.S.A拳真館 総本部)
技能賞 清原 忠樹(日本空手道 男塾)
新人賞 川田 裕史(極真会館 野々市道場)
■格闘Kマガジン2002年1月号に掲載
第3回を迎えたワールド空手トーナメントだが、NY同時多発テロの影響を受けて参加選手が激減する危機的状況の中で、2階級のトーナメントが行われ、激戦が繰り広げられた。そして、前大会のレポートで本誌が指摘した立ち関節技を含めたルールの競技化をめざしてエキシビジョンマッチが試行された。今日的護身術を追求する空手団体、F.S.A拳真館の大会の模様をお届けする。
【軽量級】

軽量級3連覇の内田和久(2段)は28歳で、空手歴は12年になる。イランの強豪選手を相手にF.S.A拳真館の牙城を守りぬいた。
本団体のエースは軽量級2連覇の内田和久(総本部)である。飛び込んで叩きつける左中段回し蹴りや俊敏な上段回し蹴りなどの蹴り技が彼の持ち味だ。羽山館長によれば、内田は左利きだがオーソドックスに構えることで前足の攻撃力を生かしているのだという。

2回戦から登場した内田は他団体の選手に合わせ一本で勝ち、準決勝でも同門の末村淳に合わせ一本勝ちを決めて決勝に進出した。

対抗ブロックでは第1〜2回準優勝のアハマド・ドラウド・アバディ(イラン支部)が勝ち上がってきた。アバディは、対戦相手をパワーでなぎ倒す組手で優勢勝ちをもぎ取り、準決勝では中段突きによる一本で勝ち上がってきた同門のナセル・ゴルバニ・サバニから上段回し蹴りで技有りを奪って決勝に進出し、3度目の雪辱に臨んだ。

決勝戦。内田はアバディのパワーに真っ向勝負を挑み、下突き連打で前に出る。突進力のある左中段回し蹴りはここでも功を奏し、後退を余儀なくされたアバディに追撃の上段回し蹴りを決めて、技有りを奪った。アバディも猛チャージをかけるが、本戦2分はまたたく間に終了し、内田が技有り優勢勝ちにより3連覇を達成した。
【重量級】

重量級は昨年準優勝のアリ・レザ・サンディ(イラン支部)が初制覇。イラン勢は全体に身体能力が高く、身体も頑丈で攻撃も強い。日本人選手のレベルアップが期待される。
重量級3位決定戦。佐藤清春(総本部)はすばやい下突き連打で仕掛けるが、ファルハド・バヤット(イラン支部)も力強い蹴り技で互いに譲らず、体重判定で決着。佐藤がベストファイト賞を受賞した。
重量級はイラン支部の独壇場となった。
3年前にF.S.A拳真館に参加する前は他団体の支部だったイラン勢だが、レスリング王国において着実に空手人口を増やしているという。

昨年度優勝のアハマド・シャガハギ(イラン支部)の欠場により、優勝候補は同年2位のアリ・レザ・ザンディと目された。2回戦こそ体格差に勝る清原忠樹(日本空手道 男塾)に体重差判定勝ちを強いられたが、準決勝では総本部の佐藤清春に合わせて一本勝ちし、国際戦初出場のサマン・カデムを迎え撃った。
接近戦から下段を蹴り合う両者の攻防は延長戦にもつれ込んだが、サンディがカカト落としや後ろ回し蹴りなどの多彩な蹴り技から連打で追い込み、初優勝を達成。
羽山館長は「ふだん日本人同士で戦うよりも技の幅が広がり、国際交流につながった。F.S.Aルールと空手ルールは同時進行で行う。今日的な護身術を考えることが21世紀の空手の使命と考える」とコメント。
本大会の入賞者達。21世紀の空手を担う若者たちである。
【F.S.A ルール
    エキジビジョンマッチ】

F.S.Aルールの解説は、本誌・山田英司が担当した。
関節を極めた状態で蹴ってはいけない。写真のように決めのポーズをとることで『技有り』となる。
F.S.Aとはフルコンタクト・サブミッション・アーツといい、直接打撃制の空手に立ち関節技を加えた技術体系を有する。

トーナメントでは空手ルールを採用している本団体だが、今日的な護身術を考えるならば立ち関節技を使いこなせた方がいいというコンセプトのもと、F.S.Aルールの競技化に向けて準備中である。今回はエキジビジョンという形で初公開を行った。

EXマッチに臨んだのは総本部の中川彰師範代と菊池聡・岡山支部長で、空手の技量では団体トップクラスである。試合は通常の空手ルールに加えて、立ち関節技を決めた状態で技有りとなる。倒れた相手を蹴ってはいけないし、両手で相手を抱える行為(タックル、首相撲など)も禁止される。

決まり手は、下突きをとらえてからの小手返し、投げからの極め、肘の極め、蹴り足をとってからの足首固めなどが披露されたが、技の種類はまだまだ多そうである。

打撃系で立ち関節技が許容される団体としてはSBが挙げられるが、グローブ着用とあって、つかまえにくい欠点もある。本団体の場合は素手で戦うためつかみやすく、手技が中段に限定されることから、より相手の腕をとらえやすい利点がある。
もっと言うならば、関節技を恐れてすぐに腕を引っ込められるような攻撃はとらえにくい代りに攻撃も効かないが、相手が思いきり打ってきた方が腕をとらえやすい。逆説的に考えれば、直接打撃制の空手は立ち関節技を決めやすい状況にあるとも言えるのだ。

今回はEXマッチだったが、来年2月に団体内でのプレマッチを行った後、5月にはオープン大会を開く予定とのことだ。

今日的な護身術のあり方を模索している全ての武道家・格闘家にとって、F.S.Aルールは画期的な試みでもある。今後の進展についても引き続きとりあげていきたい。
本文・写真は格闘Kマガジン2002年1月号より抜粋
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